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バラについて(第二回)

今日、バラについて考えるのは樹形です。

IMG_1248_20191115215405b22.jpg

昨日、バラは木だという話をしましたが、大きさも様々、木らしくない形もありますよね。


まず、大きさですが、ミニバラから高木になるサンショウバラまでバラエティに富んでいます。

同じバラでも、何故こんなに大きさが異なるのか…。

それは、花の開花サイクルに関係があります。

繰り返し花が咲くバラ程背が低く、一季咲きのバラは大型になると思います。

植物の成長には、栄養成長と生殖成長というのものがあります。

簡単にいうと、花を咲かせて実を付けるのが生殖成長、ひたすら成長するのが栄養成長です。

生殖成長の場合、実を付けて種を作ることに栄養が周るので、それ以上枝が伸びなくなります。

逆に、花を咲かせなければ成長に栄養が使われる為、どんどん枝が伸びます。

ということは、良く咲くバラ程小さくなり、あまり咲かないバラはは大きくなるという事が言えます。


次に形、樹形についてです。

樹木の様に自立して立つバラを木立ちのバラと言います。

木立ちには、直立や横張り、半横張りがあります。


一方、枝がしなやかで自立できないつるバラもあります。

つるバラには、クライマー、シュラブ、ランブラー等があります。

等と書いたのは、中間のものがあるからです。

クライマーは他の構造物や植物に棘を引っ掛かけながら光を求めて伸びるバラです。

シュラブは木立ちとクライマーの間の様な感じで、自立している様に見えて枝の自重で弓状にしなります。

ランブラーは、匍匐性で地を這う様に枝を伸ばします。


何故、こんなにサイズや樹形に違いがでるのかというと、これまでの交配と意図的な選抜の結果だといえると思います。

バラの多様性の所以ですね。

一般的にハイブリッドティやフロリバンダに木立ちが多いです。

但し、海外ではフロリバンダと言われていたのに、温暖多湿な日本に持ち込むとつるバラになってしまう事もあります。

シュラブには、オールドローズやイングリッシュローズ、最近のバラが多いですね。

テリハノイバラ系を親に持つバラにはランブラーが多いです。


このため、そのバラがどんな樹形なのか、どの位の大きさになるかを知っていないと、バラを植えた後で困ったことになります。

こんなはずじゃなかったと後で後悔する前に、そのバラの特徴を確認することが大切ですよね。

初心者にありがちなのは、花だけ見て選んで失敗するという事です。

バラを選ぶ時は、植える場所、鉢なら置く場所も考えて下さいね。(^_^;)


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